書評「博報堂スピーチライターが教える短くても伝わる文章のコツ/ひきたよしあき/2018」

戸田もめでたくブロガーになったので、できるだけわかりやすくて読みやすい文章を書きたくなった。そこでなんとなくAudibleで見つけたのが本書。運転中と電車の移動時間ですぐに終えてしまったが、覚えておきたいことがたくさんあったのでたくさん書き残しておく。あれ?本書の冒頭で、「伝える内容の密度を高めるには、要点を三つにしてから比較検討してベストを述べよ。さすれば、二つを落とした理由がベストをベストたらしめる説得力となる」ことを学んだんだけどな…。

ことばの定義で個性を出せ

本書によれば、語彙力は増やさなくていい。無理に難しい言葉を覚えて使う必要はないのだ。そうではなくて、ありふれた言葉を、自分の言葉で置き換える。再定義する。その定義づけに、自分の経験、苦労、考えが乗って、個性となる。本書で挙げられた例では、「現状維持とは、先送り」「豊かさとは、みんなが笑っていること」「病気とは、おしゃれをしなくなること」

ASD傾向の戸田は、自分のある特徴を肯定された気がした。よく、人の言葉や、看板で目にした言葉なんかを過剰に気にしてしまうのだ。例えば、愛するホカちゃんが頻繁に口にする、「バイブス」。バイブスって何だよ。出会ってすぐに、毎分3回は「バイブス」が飛び出した。「前の恋人とはここがバイブス合わなかったんだよねー」「今住んでいるマンションはバイブスがよくてさ」のように。「バイブスってどういう意味?」とストレートに聞くと、「感覚で掴んで(笑)」と返された。

はっきりと意味を定義づけしないと気が済まないタチなんだよな。これが、なんというか、他人から見て面倒臭い、つまり、自分の良くない特徴だと思っていた。本書を読んで救われた気分になった。ここでバイブスの定義をしておこうか。バイブスとは、安心安全感覚、かな?

レポートにラポートを添えよ

再話(さいわ)で要約力を高めよ

「再話」という言葉を初めて聞いた。「さいわ」と読むらしい。人から聞いた話や、テレビのニュースを、時間を置いて後から他者に伝える技術。人の話を聞く時、要約しながら、要点を掴みながら聞こうと、普段から戸田はしている。が、本書を読んで、その具体的な目標が定まった。後から人に説明できる様に聞こう。

あ、医学部で学んだことを愛するホカちゃんによく話す。再話って、これか。ホカちゃんに後からお伝えしなきゃ、という意識が保てていると授業がしっかり頭に入る。何だ、戸田は既に再話力があったのか。イェイ。

至高の「四部構成お手紙」で心をつかめ

これはほんとーにすぐに使いたい!その四部構成とは以下の通りである。本書掲載の、四部構成お手紙の例には心打たれた。戸田も大学の先生だとかにお礼を伝える時、この構成にするぞ。

  • 季節の切り取り
  • 感情抜きの現状報告
  • 本音のお願い
  • 体調の思いやり

「とりあえず」を使える人間関係をつくれ

途中経過の仕事をサクッと上司に見せよう。そして何度もフィードバックを受ければいいじゃないか。って、これはよく聞く。現実では、「上司に頭悪いと思われたくないけど、仕事遅いとも思われたくない…」と、結局どのレベルの途中経過をどの頻度で見せていいか迷ってしまうのが良くあることではないだろうか。本書では、「ニュースレターVol.XX」くらいの気持ちで「とりあえず」出しちゃおう!とのことである。ニュースレターだと思って終えば、何回も提出するのが当たり前だものね。自分が後輩の仕事をチェックする立場になったら、提出物をニュースレターだと思って受け取ってあげよっと。とりあえず戸田に見てもらうかー、と思ってもらえる人間関係を築こう。

今回も運転中の2時間で聴き読書!

またまたAudibleですぐに一冊聴き終えてしまった。スルッと内容が入ってくるこの感覚、やめられん。今回のAudibleメモはこんな感じ。実りある時間であった。完。

挫折しがちな戸田が唯一成功したのが医学部編入受験。この機会にちゃんとしよう。ということで、2023年から5年で医学部卒業、2年で初期研修、3年で後期研修だとして、10年後にリハビリテーション科の専門医を取るぞ。

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